リンダ・グラッドンの『LIFE SHIFT』が売れて、みんな、「100歳まで生きるかもしれない」と思い始めている。
日本の平均年齢は46才だ。20代そこそこの東南アジア諸国とは“若さ”の基準が違う。
だとしたら、みんな、年齢なんか“とりあえず横に置いて”前を向いてみてはどうだろう。
『真央ちゃんになりたい』で、主人公の父親・佐々木雅之が旧友の墨田徹からの「新たなチャレンジ」に賭けようと決め、道で分かれるシーン。
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微笑んで、再び去っていく墨田。雅之もきびすを返し歩いていく。
墨田「佐々木!」
振り返る雅之。
墨田「俺ら、まだ、若いねんぞ。な!」
雅之「・・・(うなずく)」
再び別方向へ歩き出す二人。
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あ、そういえば・・・。
この脚本は、書き上げてすぐ先述の旧友にも送った。
(いつも自分の作品を読んでもらうS君と、飲み会で渡す機会が有ったOさんに続く3人目だったと思う。)
企画書やシノプシスもなく、まったくの脚本だけ、デーン、と渡した。
忌憚ない意見を望んでいたが、何年たっても反応がない。
そういうもんかと思い、諦めていた。
何年も経った後、みんなとの飲み会で、なぜか奴にこういわれた。
「そういえば、お前は子供のころからスカート穿いてるような奴だったもんなぁ」
ん???
飲みの席で突然言われた話で、自分も別の人との会話で盛り上がっていたため、実は奴にきちんと返答できなかったのだが、それってこういうことなのかな、と後になって気づいた。
『真央ちゃんになりたい』の主人公、つまり、「変わろう!」と決意する父親の息子は、“女の子になりたい男の子”の設定だ。
この脚本では構造上、父親の話はあくまでも刺身のつまで、メインはあくまで主人公のサトルくんだ。
・・・あのなあ、●●(名前は伏すけど)。
「俺が一度でもスカート穿いてるとこ、見たことあるか?」
全く・・・。
世の中っていうのは、一から十まできちんと説明しないと、何も伝わらないものなのかねえ。
やれやれ。
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