またまた数か月空いてしまった。
このブログをビジネスのプロモーションツールとしてとらえた場合、まったく機能していないことになってしまっている。いやいや、このブログは単に、現在の自分が考え感じたことを記録・記述するためのツールだ。誰かに読んでほしいとは思うが、だからといって大勢の赤の他人の衆目評価にさらされようとまでは思わない(そんな甘い考えでよいものだろうか、とも思いつつ)。
そういうわけで、言い訳がましく久々に投稿する。
先日、「オープンイノベーション」をテーマとするセミナー&交流会に参加してきた。あるビジネスプランの出資や協業の候補を見つけるためで(と、自ら勝手にテーマを課し)、セミナー登壇者を中心に、数名に対し積極的な名刺交換と多少のビジネス概要説明を行ってきた。
「オープンイノベーション」というテーマなので、参加者は主に、大企業でベンチャービジネスを立ち上げようとしている人たちや、自分のようにベンチャー側の人間だったが、その大半は前者だった。
セッションの一つに、大企業の中で新規事業を起こした方々の懇談があった。
「人生の岐路に立った時に、不思議となぜかイノベーティブな活動に携わるようになる」といった、過去の自分にも重なる話で面白かった。
しかし、登壇者からこんな(↓)意見が出て、さらに会場全体に同調する空気が広がっていたのが、なんとなく悔しかった。
「成果という点ではリスクのある仕事をしているので、(危険な現場で働く場合に支給される)『危険手当』を出してほしい」
『危険手当』っすか・・・この辺が大企業の“中の人”の限界だよなあ。やはり日本の大企業労働者は特権階級・・・などとは言いますまい。自分も元大企業従業員として、そのメンタリティもよくわかるので、否定する気まではないです。。。仕方ない、です。。ふうっ。
むしろ、こういうことに影響されて、自分の気分をネガティブにしてしまっては一番いけない、と思う。
数年前(ちょうどショーン・K氏の経歴詐称問題があったころだから、3年前か)、『大怪獣の日』という短編小説を書いてみて、某投稿サイトに開示している。
→ https://estar.jp/novels/24066669/viewer?page=2
「チャレンジがうまくいかずに人生ネガティブに過ごしている中年の些細な価値変容」を描いたものだ。この投稿サイトのカラーには合わないが、自分は作品としてそれなりに気に入っている。
本当はタイトルを『ゴジラの日』にしたかったのだが、このサイトのコンプライアンス担当(?)から「権利問題もあるから、“ゴジラ”はやめた方がいいよ」とすぐ連絡があり、改題した(けど、やっぱり『ゴジラの日』のほうがいいんだけどなあ)。文中でSuper Butter DogをSuper Butterfly Dogと書いてしまっている、など多少直したいとこもあるが、面倒なのでそのままにしている。
さて、くだんのセミナーの別セッションでは、自分も面識がある某ニュースメディアで長らくキャスターを務めておられた女性が、“成功しているイノベーター”の共通点として、(確か)以下を挙げておられた。
1. 視座が高いこと
2. あきらめずにやり続けること
3. パッションがあり、その結果、人を巻き込む力があること」
おこがましいが、自分は1も2もそれなりに備えていると思っている。3にしても、パッションはある積もりなのだが・・・それでも人を巻き込んで動かすことが、長い間、かなわない。よく言う「セカンドペンギン」がなかなか現れてくれない。。何が足りないんだろう・・・などと、またネガティブになってしまう。。
とはいえ、人間誰しもうまくいかないときはあるし、そんなときはネガティブな気分に陥るのも仕方がない、とも思う。
だから、自分は勝手に、上記3については、1と2の行動に伴う“幸運な結果”であり、むしろ、例えば3を理由に「あなたには3の要素が見当たらないから、このチャレンジは無理ね」などと決めつけるべきでない、と思っている。
(でも、「いいえ。見るからにパッションのない人に、イノベーションを起こすことは無理ですっ!」などと反論されるかもしれないな)
で、友人にこの話をしたら、いいこと(↓)を語ってくれた(これも、やや曖昧な記憶で、不確かなのだが)。
「期待通りに周りが動かないなんて、そんなの、自分含めみんな同じだよ。でも、『人を当てにするのでなく、自分を当てに』しなきゃね」
自分を当てにせよ、か・・・まっことその通りぜよ(竜馬風)。
とにかく、今はこういうことを言ってくれる友人が一人いるだけでもありがたい。