https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46889960T00C19A7000000/
→「電通、情報銀行1万2千人実験 キリンなど10社参画 日経電子版 2019/7/3 14:00」
以前から注目していた電通の「情報銀行」に具体的に動き。電通グループのマイデータ・インテリジェンス(MDI。東京・港)が情報銀行のスマートフォンアプリ「MEY(ミー)」を開発した。
(電通、と書くが、実際にはこの辺りの動きの先導者は電通テックだそうだ)。
情報銀行については、総務省・経産省の旗振りの下、日本IT団体連盟(東京・千代田)を中心にルールが整備され、電通のほかには三井住友信託銀行とフェリカポケットマーケティング(東京・港)の2社が認定されている(MDIは認定の申請をしている段階)。
MDIの情報銀行では、キリンホールディングスや人材大手のパーソルキャリアなど10社が参画し、1万2000人が参加する大規模なサービス実験を実施するということ。12月31日まで実施され、このサービス実験は電通と参加企業が、得られたデータを具体的にどう活用していくか、といったことを検討していく、という流れだ。
データを提供した個人は、引き換えに独自の「ポイント」が交付される。そして、これがミソだが、このポイントは経済性を持つ。それは、この独自ポイントが、すでに発行されている様々な電子マネーや経済性のあるポイントとの互換性を提供しているからだ。今のところ、アマゾンの商品券、LINEペイ、楽天ペイのポイントとの互換性がある・・・最初から、すごいね。今後もっと広がっていくのかも。
以前、自分が最初に電通の情報銀行構想を知った際にブログ記事を書いたが、自分は、この情報銀行構想の肝は、この情報提供者(個人)に対する対価・報酬を何にするか、ということだと思っていた。
そういう意味で、汎用的な複数の電子マネーやポイントに交換される方向性は、非常にいいことだと思う。
一方、この日経の記事に関連して別記事の無料部分[https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/02515/](2019/07/04 16:20日経XTECHニュース解説)を読んだら、こんなことが書かれていた。
>事業を担当するMDIの森田弘昭執行役員COO(最高執行責任者)は、個人データの金銭価値を顕在化してユーザーにも還元することで、「将来的には個人の生活費を下支えするベーシックインカム(最低所得保障)として活用できるようにしたい」との目標を掲げた。長期的には月間で数万円相当の対価を個人に支払える事業に育てることを目指すという。
なるほど・・・すごいね(笑)。。うん。
「(笑)」なんて書いてしまったが、実際、自分は将来のベーシックインカムをどう確保するのかという課題を非常に憂慮している。
これからAIが発展し、ロボットが発達し、多くの知識労働者や肉体労働者がその立場をなくしていくことが予想される。シンギュラリティ後の未来をバラ色に描く人もいるが、GREEDな今の世の中の趨勢を見ると、残念ながら、そんな未来は訪れないのではないだろうか?
だから、MDIの偉い方がおっしゃる内容は非常に素晴らしいし、自分は、民間セクターがこのベーシックインカムの原資提供者になる、という考え方は大いにアリだと思っている。
(そして、電通さん(系)がその役割を担おうとするのも、おこがましいが、わかる気がしている)
しかし、「個人情報の提供」“だけ”で、月間で数万円の収入確保が可能になるだろうか?
会員数が少ないうちはまだしも、このサービスが普及してデータ提供者が増えるにしたがって、実際にはその支払額は“頭打ち”になってしまうのではなかろうか。
実は、今、自分が取り組んでいる「あるビジネスプラン」は、やはり将来のベーシックインカム提供につながるプランであると考えている。
そういう意味で、考えていることは、ある側面では近いので、話を聞いてくれないかな~・・・などとMDIさんに秋波を送ってみたり(このブログからは届かないだろうけどね)。。。
あ、ちなみに、これまで自分が書いてきたいろいろなブログ記事を読んで、「仮想通貨にかかわってるの? ICOにかかわってるとか? 危険だから止めたほうがいいよ」などと、知り合いから親切なアドバイスをされたりした。
なので、ちゃんと書いときます。
「ここで書いている、『今、自分が取り組んでいる「あるビジネスプラン」』は、仮想通貨とは関係ないですから!」
なので、ご心配くださって、ありがとうございます!!
ただ、自分は仮想通貨(暗号資産)にもICOにも、将来性を感じている側なので、「そもそも、そんなに心配しなくても大丈夫じゃん」と言いたかったりもするのだが。ま、今は大きな“アゲインスト”状態ですよね・・・リブラに対する風当たりを見ても。
ちなみに、この「ビジネスプラン」については、「歴史の証人として、知っておいて」と、自分の周りの数名に、うっとうしがられながらも、詳細をところどころ伝えてきた。
そう。このビジネスは「歴史を変える」と思っている。
自分が自分が、というジコチューがあるわけではなく、とにかく同志を求めている。そして巻き込みを続けた先に、世の中にこのビジネス、あるいは「理念」のようなものを広げることができれば、と思うし、これが実現する際には、自分は脇役に回っているんだろうな、と思っている。
大いなる歴史の中で、重要な縁の下の力持ちになりたい。そう願う。