実は、書きたかったのはその「先」に有ったのだが、映画と映画祭について多く先過ぎてしまった・・・反省。
自分は、長い間、既存の映画ビジネスやテレビビジネスは大きく変革するであろうと感じてきた。
(そんなことは、自分以外でも大勢の人々が感じているはずだが。)
この提案書は、作っては見たものの、具体的なアクションを起こせずに、周りの何人(十何人?)かに見せてそのまま終わっているものだ。
自分が推進するには大きすぎてどうしようもないからだ。
簡単に言うと、ネットを介した映画館代わりとなる「場」を結んで上映・権利処理できるシステムを作り、それをグローバルに展開すべし、というアイディアだ。
この様々な「場」で映画鑑賞以外の様々な収益機会(PR活動や販売活動、懇親会など)を主催者が担えばいいではないか、ということだ。
先述の映画祭を「場」にしたプロモーション、というのもこれに当たる。
これは荒唐無稽でも何でもなく、実際、この間参加した上記東京ビッグサイトで行われた「大展示会」では、その基礎的なシステムを提供できそうな国内外の企業が複数参加していた。
おそらく彼らは、こういった「未来予想図」を自分なんかより詳細に描いているのだろうけれど、今は周りから賛同が得られないため、小さくなっているのだろうな、と勝手に思っている。
それは本来、「抵抗勢力」などといった大げさなものではなくて、もしかしたら「今と全く違うからよくわからない」くらいの無理解の層・・・それが連なって立派な抵抗勢力になっているわけだが・・・に阻まれて立ち往生しているのではないだろうか。
正直、保守的な日本社会にはあまり期待できないと感じている。
だからこそ、NETFLIXやグローバルなプラットフォーマーを目指す“大きな流れ”と軌を一にすることを期待する。
NETFLIX一社ではなく、複数社にサービス提供できるようなインフラが提供できればよりいいと思う(それは難しいのだろうか?)。
日本人や経産省などはよく「日の丸なんとか」といった国内勢で全て占められたサービスを期待しようとするが、(分単位の経営判断が要求される)今の世の中、それは諦めた方がいいと思う。
むしろ、グローバルなプラットフォーマーの一部になって、とか、そのプラットフォームを使って、といった“部分での戦い”をするしか、もはや我々に勝ち目はないのかもしれない。
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[…] 以前、ここ「『コンテンツ・イズ・キング』は幻か?⑧」および記事内リンク先の「新たな“映画を観る”ためのシステムと新ビジネス提案(素案)」に書いたように、自分は映画ビジネスの進展系として、カラオケボックスや(お金持ちの)個人宅も含めた映画鑑賞の「場」をつないだビジネスモデルを考え、周りにアプローチしたことがある。 […]
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