http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1811/13/news067.html
→11/13 ITMEDIA「スパコン「TOP500」米国2連覇 日本は7位に後退」
純粋に寂しいな、と思う記事。
それと、昨年、かなり陰謀論めいた(?)事件で場外退場したPezzyの斎藤さんがかかわっていた(スパコン省力化)案件はどうなったんだろう、と。
いろんな人が、彼の逮捕をめぐる当局による一連の対応のせいで、日本という国の10年、20年後の没落が決定化した、という感想をネットに開示していた。実際のところはよくわからないが、肌感覚では、「きっとそうなんだろうな」と思っている。
とはいえ、あの件には政治がらみの疑念もあり、一方的な陰謀論では片づけられないかもしれないが。
斎藤さんの件がネットをにぎわした際、よく「Winnyの再来だ」という書き方をされていた。Winnyの件も詳しくは知らないので、誤解を招く書き方はしたくないが、それでも、せっかく「社会的に大きな影響を与え、かつ将来巨万の富を生みうる技術を潰した」という認識は持っている。Winnyの金子さんの場合、研究に携われなくなった挙句にご本人がお亡くなりになったのも悲劇的だ。
そんなWinnyの件についての映画企画が進行していることを、後追いで知った。これを読むと、企画は進んでいるようで安心した。
https://wired.jp/2018/11/10/winny-isamu-kaneko-1/
→11/10 Wired 「日本が失った天才、金子勇の光と影」
もともと、クラウドファンディングで映画企画化のための資金を募っていたようだ。自分は企画開発の初期段階でクラウドファンディングを利用することには基本、ネガティブな考えを持っているが、それはそれ、これはこれとして、もし実現したら単純に見てみたい。
小さなコミュニティーでなく、マス・ターゲットの大作として、グローバルに展開していってもらいたい。
ネットを漁って、「Winnyにまつわるあれこれを、“スタイリッシュ”な映画なんかにして、この件の本質を曖昧にするな!」という個人ブログの意見(過去記事)を読んだ。どうもその方はエンジニアで、斎藤さんの件についても金子さんの件についても、「感情論で村八分を行ったメディア」や「扇動された無知蒙昧なる国民」に対して、大いに憤っておられるようだ。
お気持ちはわかるが・・・無知蒙昧なる国民の一人として、であればこそ、こういったものは映画やエンターテインメントの形で広く知らしめるべきなのでは? 理屈を語っても多くの人間は魅了されたり腑に落ちたりしないものなのだから。
それはプロパガンダそのものであり、もし仮に、この2件の扇動を誰かが企んだものだとすれば、それと同じことをするのを是とするつもりか? と問われるかもしれない。
「仕方がないではないか」、というのが個人的見解だ。感情が常に論理に勝る群衆自体が矛盾そのものなのだが、社会はそのように続いてきたのだから。
そして一方で、じゃあ、だれが裏でその感情論をばらまいているのか、だれが得しているのか、といった”思考”を続けなければ、結局、我々は常に誰かに蹂躙され吸い取られ続けるわけだから。そういう意味でも、エンターテインメントは、身近にあったほうがいい。
大きなパワーの前に、多少の“下手な考え”を巡らせたとて、結局、結果は同じではないのか、という悲観的な思いも内包しつつ、いち庶民としてややポジティブに書いてみた。