●香港ファンド、日本へ退避可能に 金融庁最短3日承認(2020/7/31 18:00 (2020/8/1 4:39更新)日本経済新聞 電子版)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62149590R30C20A7EA1000/?n_cid=NMAIL007_20200731_Y
香港の投資ファンドや人材がシンガポールに移っているらしい、というブログ記事を書いたが、珍しく(?)日本の素早い動き。
「7月に金融商品取引法関連の内閣府令を改正し、自然災害などが起こった場合に海外のファンドや証券事業者が一時的に日本で業務を続けることができるようにする例外規定を設けた。自然災害以外に、香港のように政情不安で治安が悪化した場合も想定している。」とのこと。
記事にある、当面のコロナ禍下で入国制限解除をどうするか、という問題。でも、そこはいくらでも特例措置がありそう。すでに行われているかも?
香港には「クジラ」なグローバルマネーが眠っている?らしいから、彼らにとって退避先がシンガポール一択ではなくて日本もあるのはリスクヘッジ上も好ましいのではないだろうか。
まもなく南沙諸島でキナ臭いことが起こるかも、などという人がいる(おいおい、勘弁してくれよ、と思うが)。地理的にシンガポールを避けて日本に、という考えの人もいるかもしれない。
香港マネーと人が日本に退避してきたとして、定着させるために税制改正に踏み込むことはあるか・・・さすがに、そこまで思い切ったことはできないだろうな?
日本が本気で金融グローバルハブを目指すチャンスなのかもしれないが・・・うーん、どうなのかな?
(以下、追加)
●金融人材獲得、税優遇検討を 香港にらみ自民が提言へ(NIKKEI NET 2020/7/28 18:30)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62000210Y0A720C2PP8000/?n_cid=DSREA001
自民党案では「法人税減免」は明示されていますね。さて、どうなりますか。
[…] 以前、「香港からシンガポールへ」「香港マネーが日本へ退避?」でも書いたが、中国からの締め付けが厳しくなった香港から日本の金融機関が撤退するのでは、という機運の中、SBIが香港撤退を明確化した。 「STOとアイドルファンドと徳の経済」でも書いたように、SBIは野村証券とも組んで(?)STO(Security Token Offering)を推進していこうとしているが、その日本拠点を、今年ようやく総合取引所化した大阪取引所に据えたい、と思っているようだ。 上記記事で、SBI北尾社長は「大阪や神戸に国際金融センターを誘致する構想」を示している。香港から退避するグローバル金融人材の日本還流にも期待しているのだろう。 […]